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Channel: 時の旅人 (岩波少年文庫)~InBook.jp
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時あり  時ありき  時あらず  -日時計の銘

時あり  時ありき  時あらず  -日時計の銘(P3)コメントする | ReTweet

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私は、私のすぐそばで生きていながら時間の外にいて、私自身の実...

私は、私のすぐそばで生きていながら時間の外にいて、私自身の実際の暮らしと並んで営まれている生活の中で生きて動いている人々と話をしました。(P6)コメントする | ReTweet

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私は未来についての知識をもって過去の中で生きていました。

私は未来についての知識をもって過去の中で生きていました。(P6)コメントする | ReTweet

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それよりも強いのは、薪の煙と干草の山と、そして、古い古い時代...

それよりも強いのは、薪の煙と干草の山と、そして、古い古い時代とが、分かちようもなくまじりあってかもしだされた、古い屋敷のかぐわしいにおいです。(P14)コメントする | ReTweet

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こういうにおいと音のすべては織りあわされた光と闇、影と悲劇と...

こういうにおいと音のすべては織りあわされた光と闇、影と悲劇とともに、これからおはなしする物語の一部になっています。(P14)コメントする | ReTweet

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私は箱の中からいろいろな物をみつけだしては、それについてお話...

私は箱の中からいろいろな物をみつけだしては、それについてお話を作りました。作ったというよりむしろ、ほんとうにあったできごととして確信して話をしたというべきでしょう。(P16)コメントする | ReTweet

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私は、その小さなエプロンをかければ、どんなことでもできるよう...

私は、その小さなエプロンをかければ、どんなことでもできるような気がしました。でも、そのエプロンが、あとになって私といっしょにどこへ行くことになるか、その時はまったくわかっていませんでした。(P29)コメントする | ReTweet

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"時"というものは存在しないということなのでしょうか。それと...

"時"というものは存在しないということなのでしょうか。それとも、私たちはみな、二つの世界の中間に生きているのでしょうか? そして、私は特別に許されて、両方の世界に入ることができたのでしょうか?(P136)コメントする | ReTweet

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「私には私の好みのつづりがあり、すきなように文字をえらぶ。私...

「私には私の好みのつづりがあり、すきなように文字をえらぶ。私の息子たちも娘たちも、それぞれ、すきなようにしている。おまえたちもそうであろう?」(P148)コメントする | ReTweet

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「まちがえると叱られます」と私がいうと、奥方は、まちがえるこ...

「まちがえると叱られます」と私がいうと、奥方は、まちがえることなどあるはずがないといいました。(P148)コメントする | ReTweet

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そして、言葉は、だれでも自分の気分にまかせてつづればよいので...

そして、言葉は、だれでも自分の気分にまかせてつづればよいのであり、それが書くことのよろこびの一つであって、人には美しい言葉を作りだす自由がある、といいました。(P148)コメントする | ReTweet

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そして、おまえもいつもいつも同じつづりで書くようなつまらない...

そして、おまえもいつもいつも同じつづりで書くようなつまらない者であってはいけない、といいました。(P148)コメントする | ReTweet

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私たちがすきなように書く力をうばわれたりすれば、それは人生の...

私たちがすきなように書く力をうばわれたりすれば、それは人生の楽しみを一つ失うことだ。(P149)コメントする | ReTweet

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場所そのものが、昔、見たりきいたりしたものの記憶に満ちてよみ...

場所そのものが、昔、見たりきいたりしたものの記憶に満ちてよみがえった。何故なら、そのような大きな不幸や悲しみは永遠のもので、時をこえて存在するものだから、と。(P157)コメントする | ReTweet

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未来は私たちのまわりにあるの。ただ、あなたには見えない。私は...

未来は私たちのまわりにあるの。ただ、あなたには見えない。私は過去の者でもあるの。過去にも生きているのよ。だって、こうして、あなたと過去を共にしているのだから。未来も過去も、両方ともが“今”なのよ。(P177)コメントする | ReTweet

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私は、過去のできごとと、現在のできごとと、未来のできごとと、...

私は、過去のできごとと、現在のできごとと、未来のできごとと、そのどれもの一部分であって、そのさまざまの時の中にいて、自分のすきなように、自由に動けるかのように思われました。(P187)コメントする | ReTweet

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刻々と容赦なく進んでいく時間と分が、私がだれにもみつからずに...

刻々と容赦なく進んでいく時間と分が、私がだれにもみつからずに入りこんだ、あのかがやかしい一秒にとけこんでいたのでした。(P192)コメントする | ReTweet

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その一秒のあいだに、私は、ここでは目に見えない人々と同じ空気...

その一秒のあいだに、私は、ここでは目に見えない人々と同じ空気を呼吸し、その人たちの世界のすばらしい雰囲気を分かちあい、危機感で緊張した生活をし、そういうことをぼんやりとおぼえている状態で、もとのところへもどってきていました(P192)コメントする | ReTweet

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あの人たち―かくされた世界の影のような人たちがいました。みん...

あの人たち―かくされた世界の影のような人たちがいました。みんなの目には見えない世界で、いっしょうけんめいに生きている人たちでした。その人たちの生活には悲しみとよろこびがぎっしりつまっていました。(P208)コメントする | ReTweet

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あまりにも激しいその感情が洪水になって秘密の世界の境界をやぶ...

あまりにも激しいその感情が洪水になって秘密の世界の境界をやぶってしまわないのが、私には不思議でした。(P209)コメントする | ReTweet

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サッカーズの屋敷や納屋の空気は、その昔に見たりきいたりしたこ...

サッカーズの屋敷や納屋の空気は、その昔に見たりきいたりしたことをおぼえていて、その恐ろしさや不安やよろこびにふるえていました。(P209)コメントする | ReTweet

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ぼくは、今、こうして生きていることをよろこんでいる。自分の時...

ぼくは、今、こうして生きていることをよろこんでいる。自分の時間を楽しんでいる。ぼくは、知らない未来に多くの望みをいだいてはいない。(P252)コメントする | ReTweet

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私たちが入っていくと、部屋じゅうが話をはじめたようでした。食...

私たちが入っていくと、部屋じゅうが話をはじめたようでした。食器棚のお皿も、かぎ釘に掛かった水差しも、猟銃も真鍮のろうそく立ても、みんな、たがいにささやいたり、くすくす笑ったりしてるみたいだ、と私は思いました。(P226)コメントする | ReTweet

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過去と未来の全てが、そこにあるのよ。今に。でも、私たちはその...

過去と未来の全てが、そこにあるのよ。今に。でも、私たちはその片方しか見られない。もう片方は、もやの中にかくされているのよ。(P248)コメントする | ReTweet

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こっちの世界にいる短い短い時間には、私、いつもよりもいきいき...

こっちの世界にいる短い短い時間には、私、いつもよりもいきいきとしていて、生活をいつもより強烈に感じている。感覚が全て、いつもより鋭くなっているの。(P248)コメントする | ReTweet

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あっちとこっとの境目を音もたてずに軽くこえると、草はもっと緑...

あっちとこっとの境目を音もたてずに軽くこえると、草はもっと緑が濃くて、空はもっと澄んでいるの。(P248)コメントする | ReTweet

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私の手もとには、私の胸にやどった感情が、このうえなく貴重な一...

私の手もとには、私の胸にやどった感情が、このうえなく貴重な一つぶのしずくになって残っていました。それは、私の心の安らぎのために、時の流れの外にしたたり落ちたもののように思われました。(P258)コメントする | ReTweet

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このイチイの木は何世紀にもわたって別れや悲しみの場面に立会い...

このイチイの木は何世紀にもわたって別れや悲しみの場面に立会い、誕生も死も含めてのサッカーズの暮らしを人々と分かちあってきたのだということ―その重々しい枝には悲しみのエッセンスが宿っていることを私に思い出させる姿でした。(P262)コメントする | ReTweet

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この頃では、だれでもみんな歌をうたう。音楽はこの国のどんなに...

この頃では、だれでもみんな歌をうたう。音楽はこの国のどんなに貧しい人でも楽しんでいます。わたくしたちはみんな、自分の体に楽器を持って生まれているのです。(P290)コメントする | ReTweet

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背後に、かくれた水の力があるからこそじゃ。命と同じじゃ。背後...

背後に、かくれた水の力があるからこそじゃ。命と同じじゃ。背後に力がなければならん。人間を苦難と闘わせ、負けずにがんばらせる力が。(P354)コメントする | ReTweet

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サッカーズのこの泉は、かれたことがない。これからも、かれるこ...

サッカーズのこの泉は、かれたことがない。これからも、かれることはない。いつまでも、いつまでもつづいていく。(P354)コメントする | ReTweet

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五百年のあいだサッカーズの四季をつつんできた安らかさが、私の...

五百年のあいだサッカーズの四季をつつんできた安らかさが、私の中を流れていきました。それは、あの人たちにしたと同じように私に強さと勇気を与え、私をあの人たちに結びつけました。(P438)コメントする | ReTweet

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恋人や奥さんへの愛がある。これは子供たちへの母親の愛とはちが...

恋人や奥さんへの愛がある。これは子供たちへの母親の愛とはちがう愛だ。わたしらをフランス人やスペイン人との戦にかりたてる、自分の国への愛もあり、神様への愛もある。この愛が最高の愛だ。けんど、まだほかの愛もある。悲しくも美しい愛だ。(P118)コメントする | ReTweet

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